性に対する関心と知識は比例するものではありません。性行為に対するリスク以外にも治療薬の種類に関しても知識を仕入れていきましょう。

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淋病にも効果のあるクラビットとレボクイン

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クラビットとジェネリックのレボクインは、日本で最も感染患者数の多いクラミジア感染症の治療だけで無く、淋病や梅毒の治療にも有効な治療薬です。
クラビットもレボクインも、ニューキロン系の抗生物質を主成分とする合成抗菌剤です。
グラム陽性菌や陰性菌及びマイコプラズマ属など非常に広い抗菌スペクトルを有している事から扁桃炎や慢性呼吸器病変の二次感染予防目的で服用されます。
白内障の手術では手術前に細菌感染予防の目的で数日間点眼すると共に手術後にも目の炎症を抑制する目的で用いられています。
レボクインは、稀に発疹や下痢などの軽度の副作用を発症する服用者もあり、服用期間が長くなると太陽の光を浴びた部分に発赤や水ぶくれなどの症状が現れる光線過敏症を発症するリスクがあります。

レボクインは、DNAジャイレース阻害薬に分類されるニューキノロン系抗生物質レボフロキサシンを主成分とする事から、クラミジア・トラコマティスや淋菌の複製及び合成を阻害する事で病原菌自体を死滅させます。
DNAジャイレース阻害薬は、遺伝子情報が詰め込まれたデオキシリボ核酸の複製や傷ついたデオキシリボ核酸の修復を促進する酵素DNAジャイレースの働きを阻害します。
阻害された事によりデオキシリボ核酸切断と再接合のプロセスが滞り複製効率や修復効率が著しく低下してしまうので最終的に病原菌自体が死滅してしまいます。
DNAジャイレース阻害薬は、酵素DNAジャイレースの働きを阻害するだけで無く、酵素トポイソメラーゼの働きも阻害する医薬効果があります。
酵素トポイソメラーゼは、2重鎖構造である事から絡みつく事が多いデオキシリボ核酸を切断すると共に正常な立体構造に再結合する役割を担っています。
酵素トポイソメラーゼの働きが阻害される事で複製されたデオキシリボ核酸の正常な分配を行う事が出来ず、結果的に病原菌の増殖を抑制します。

淋病と間違われやすい性病、梅毒について

淋病と類似した性感染症として、梅毒があります。
梅毒にはクラミジア感染症や淋病と同じく、クラビットとジェネリックのレボクインも抗菌効果を発揮する点で共通しています。
しかし症状の経過には異なる点が多く、特に近時は若者の新規感染患者数が急増するなど、梅毒は感染に注意すべき感染症と認識されています。
その症状や経過の特徴を抑えておきましょう。

梅毒は3週間程度の潜伏期間を経て、性器やその周辺に無痛性のしこりや、リンパ節腫脹が見られますが、数週間程度で一旦軽快します。
さらに数週間から3月程度の時間経過を経て、手掌や足底を含む全身に発疹(バラ疹)・脱毛症状等の多彩な皮膚症状が見られます。
発熱や全身倦怠感などの全身症状を伴うことも、しばしば観察されるところです。

多くの患者様では、この第二期の段階に入ると明らかな体調不良を自覚するので、治療を開始する方が多いです。
しかしさらに無治療のまま放置すると、ゴム腫と呼ばれる肉芽腫の出現、進行性の大動脈拡張を伴う心臓病変や脳脊髄神経などにも病変が波及し、生命の危機にも曝されることになります。

ただ梅毒には、ニューキノロン系の抗菌剤のクラビットや、そのジェネリックであるレボクインの服用が有効です。
広い抗菌スペクトラムを持つクラビットは、梅毒治療においても主要な治療薬として使用されており、14日程度の服用を目安に服用するのが標準的な治療法です。

クラビットやそのジェネリックのレボクインは、扁桃炎等の口腔内感染症や、各種外科手術後の二次感染予防にも投与されるほど効果と安全性の高い抗菌剤ですが、副作用もあります。
抗菌剤服用により腸内細菌のバランスを崩す傾向があり、下痢等の消化管症状が現れることがあります。

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